この記事のポイント
  • 末期がん患者でも参加できる治験の種類
  • 参加条件(PS・臓器機能・前治療歴)の確認方法
  • 国内の治験を探す3つのデータベース
  • 申し込みからスクリーニングまでの全手順

末期がん患者が参加できる治験の種類

「末期がん」と診断された場合でも、全身状態(PS)が一定以上であれば治験に参加できる場合があります。むしろ「標準治療後の後ライン患者」を対象とした試験も多く、末期がん患者は治験の主要ターゲット層です。

試験の種類PS要件末期患者の適合性
後ライン(2次・3次治療以降)0〜1◎ 最も参加しやすい
プラセボ対照なし試験(単一群)0〜2○ PS2でも参加できる場合あり
バスケット試験(遺伝子変異別)0〜1○ がん種問わず参加可
一次治療試験0〜1△ 前治療がないことが条件

STEP 1|参加条件の事前確認

治験に参加するには以下の情報が必要です。主治医に事前に確認しておきましょう。

  • PS(全身状態スコア):0〜2が目安(0=普通の活動可、1=軽労作が可、2=日中の50%以上は起きていられる)
  • 前治療ライン数:何種類の治療を受けたか
  • 遺伝子変異の有無:BRCA・KRAS・EGFR・HER2など
  • 臓器機能:肝機能・腎機能・骨髄機能の直近検査値
  • 転移部位:脳転移・骨転移の有無(除外条件になることあり)

STEP 2|治験を探す3つのデータベース

  • JRCT(Japan Registry of Clinical Trials):厚生労働省管理の国内治験登録データベース。日本語で検索可能。
  • ClinicalTrials.gov:米国NIH管理。日本の施設が参加する国際共同試験も多数掲載。
  • 国立がん研究センター「がん情報サービス」:がん種別に整理されており使いやすい。

STEP 3|問い合わせと申し込み

気になる試験が見つかったら、試験実施施設の「治験管理部門」または「治験コーディネーター(CRC)」に電話・メールで問い合わせます。主治医からの紹介状が必要な場合と不要な場合があります。

STEP 4|スクリーニング検査

申し込み後、参加可否を判断するためのスクリーニング検査(血液検査・画像検査・遺伝子検査など)を受けます。検査費用は通常試験側が負担します。スクリーニングで不適格と判断されても、他の試験への参加機会は失われません。

よくある質問

PS3〜4の末期患者は治験に参加できませんか?
治験に参加すると通常の治療は受けられなくなりますか?
脳転移がありますが治験に参加できますか?